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    ストックリスト
    「よしみのクレーム日記」再開編

    オークションへ。

    03
    Nov, ’15

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    小春日和。

     

    飛び石連休の行楽渋滞の中、久しぶりにオークションへ。

     

    昔とちがって今は、インターネットや衛星回線を通して競るのが当たり前の時代ですから、仕入れということだけならわざわざ会場に行く必要はないのですが、たまにこういう「生」の素材を見ておかないと、なんとなく感覚が鈍ってしまうような気がするんです。

     

    だから、こうやって時々オークションに出かけるのは、そこで車が買える買えないということより、たくさんの車を見るということが、どちらかというと主眼です。

     

    あとやはり競りの現場は一種の鉄火場のようなものなので、その「熱さ」で気合を入れなおすといった心理的な効果もあったりもします。

     

    やることはいつも変りません。

     

    まずはじっくりとリストと向かい合い、粗選りからモニターチェック、そして実車へと絞り込む。そして、いちばんのモノサシは、パッとその車をみたときの直感です。

     

    必ずしもそれが売れるとは限らないんですが、車を数多く見ていると、似たようなものがたくさん集まっていても、その中でいかにも売れそうな佇まいの車があって、まあAKB48の総選挙みたいなものなんですが、かなりの確立で、そのカンは外れません。

     

    もちろん、それをしっかり検証します。

     

    チェックポイントはいくつかあるんですが、この段階になると、いいところではなくネガティブなところのチェック。

     

    たとえば外装のキズは板金で仕上げられるので重視はしないけれど、灰皿にタバコの気配があるとか、室内になんとなく乱雑な気配があるとか、前のオーナーに大切にされてきたかどうかということ、つまり絶対にどうしようもないネガティブなポイントがないかどうかを探り、もしそれがひとつでもあれば、思い切ってあきらめるというような作業です。

     

    このところ240が立て続けに売れているので、在庫としていちばん欲しいのは240なんですが、ここ最近の流れではこういったオークションでわれわれの基準に合った240が登場してくるということはまずほとんど考えにくく、そうなるとやはりFF系のモダンボルボがターゲットになるわけで、今日も最終的に候補として残った6台のうち5台はそういう車でした。

     

    あとは競り。

     

    こちらの設定した価格で落とせるかどうか、これがいちばんの勝負どころですが、ことはそれほど単純ではなく、相手(出品者と競り人)があることなので、最後は心理戦、気迫勝負です。

     

    うまく買えればいい展示車になる、はずなんだけど。

     

     

     

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