お盆が明けて、すこし涼しくなってきましたね。
去年に続いてこの夏も規格外の酷暑で、例年にも増してエアコン関連の緊急入院が多く、吉見自動車のバックヤードは車で溢れています。
人間でも熱中症でバタバタ倒れるくらいだから、20年経った車がへたっても仕方がないなあと思うし、エアコン職人に訊くと、新しい車でも最高気温の想定が33℃だそうだから、これはもうメカニズムとか経年劣化の問題ではなく、気候のほうがおかしくなったとしか言いようがないですよね。
そんな酷暑のなかでも、幸いにも何台か車の契約があり(なかったらそれこそほんとに干上がりますから)、様々な工程での整備が進んでいます。
この時期のことだからエアコンのことは当然としても、2000年以降のモデルなら、正規ディーラーでの精密なコンピュータ診断は欠かすことはできないし、240なら、このモデルを購入されるお客様のほとんどが希望される、納車前整備のための検診そしてその整備のためのレポート作成は、もはやルーティンのようになっています。
たぶんふつうのショップなら、車がふつうに走っていて車検をパスすれば、こんな風に無理に不具合を引き出すような作業はあまり積極的にやることはないと思うんですが(ウチもずいぶん昔はそうでしたから)、われわれのような専門店にとっては、その一見面倒な作業こそが生命線だと、いつのころからか覚悟を決めていて(といってもいまだになかなか満足のいくところまではいかないのですが)、とにもかくにもそれがデフォルトの工程になっています。
やっとこう。
もちろんそれでもなにかしらが起こってしまうのは中古車の宿命みたいなものなので、最後はひたすら無事を祈るしかないのですが、プロとしてやれることをやれずに後悔するのはなによりも苦いですからね。