朝いちばんで展示場にある車の並べ替えをしました。
思うような仕入れがかなわず、展示車の台数が淋しくなってしまったこともあるんですが、いつも同じものが同じところに並んでいるショップは、それだけであまり入る気がしないように思うので、やはりこれはショップのひとつのルーティンワークじゃないかと考えています。
どんな商品でもそうだと思うんですが、いつも売れていれば、売り場(展示場)は常に活性化しているし、その雰囲気がお客様にも伝わり、相乗効果となってさらに活性化、といういい循環になるわけですが、問題はそうではないときの対処。
モノの動きが鈍いときは、まず売り手側のわれわれの心が鈍くなっているということも多いので、なにかしらやってみることまずそれを振り払うことが大切だと思っています。
もちろん車そのものを入れ替えることができればそれに越したことはないのですが、いつもいつもそういうわけにもいかないので、展示車をあれこれ移動させることで、「見た目」をリフレッシュするわけです。
見た目を変えるだけというのはギミックのように思われるかもしれませんが、商品のディスプレイというのは不思議なもので、場所を入れ替えることで、それまで死んだように眠っていた車が突然目を覚まし、あっという間に買い手が付いたりすることもあるし、どうも車にとっても居心地のよい場所があるようで、動かしてみて妙に納まりのいい車もあったりするんですよね。
あれとあれをこちらに移動させて、空いたところにこの車、あの車をいったんバックヤードに下げて、これをあそこに置いたら、その車をここに。
店頭に展示しているボルボたちを、車種や色のバランスを考えながら、パズルのように組み合わせる作業、しかもお預かりしている車があふれているようなタイミングなので、けっこう手間のかかることなんですが、ぜんぜん違う位置に移動したボルボたちをみると、毎日眺めているわれわれ自身もなんとなく新鮮な気分になるし、同じ所でじっとしていた車も、配置が変わってなんとなくうれしそうな顔をしてるような気がするから不思議。
すっかり景色の変わった展示場を、道の向こうから眺めて、ちょっといい気分。
これで目を覚ましてくれる車がいてくれたら最高なんですけどね。